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心臓カテーテル検査から冠動脈CT検査

《第31回》

骨粗しょう症と高血圧の意外な関係


  骨粗しょう症と高血圧、あまり関係のないような2つの疾患、実は以前からカルシュウム代謝に関しては、さまざまなデータが報告されています。高血圧の方は、尿中へのカルシュウム排泄量が増えていること、そのため2次性副甲状腺機能亢進症となり、骨からのミネラル損失が誘導されていること、低用量のカルシュウム製剤の長期内服が高血圧の発症を予防することなどです。
 さらに最近分かってきたのが、血圧上昇の原因物質であるアンギオテンシンIIが骨吸収に直接関与していることです。アンギオテンシンIIが骨芽細胞に働き、破骨細胞を分化誘導し、骨吸収を促進しているのです。ですからアンギオテンシンIIに作用する降圧剤である、ACE阻害薬やARBなどの投与で骨折のリスクが軽減されることが報告されています。


  また、われわれは炭水化物を分解して得られる糖を主なエネルギー源として生命活動を維持しているので、糖化反応の影響に常にさらされています。骨の体積の半分を占める主要な蛋白であるコラーゲンは、骨の中で分子間に架橋結合を形成し、骨質を良好に、つまりは骨を丈夫に保っています。
 このコラーゲンも糖化反応の影響で、脆弱化し、悪玉架橋となるのです。これも骨粗しょう症の大きな要因のひとつです。


 先ほどのACE阻害薬やARBと云われる降圧剤は、この糖化産物の蓄積阻害作用を持ち、コラーゲンの糖化反応を阻止し、線維の脆弱化を抑制することで、骨の老化を防ぐ効果が期待できることも分かってきています。
 疾患はさまざまに関連していますし、降圧剤の一部は様々な作用を有し、いろんな臓器の保護に有用であることが、少しずつ分かってきています。


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